【読書感想】上橋菜穂子「闇の守り人」
【ジャンル】ファンタジー
【書評】S
【感想】
王の主治医であった父が王家の家督争いに巻き込まれ殺される。秘密を知っているかも知れない娘バルサも殺されそうになるが、父の親友で天才的な短槍使いであるジグロによって国から逃がされ、ジグロと共に逃避行の旅を続ける。
本作はジグロから短槍の技を受け継ぎ、女用心棒となったバルサが故郷に帰るところから始まる。すでにジグロは死に回想シーンに出てくる。血を分けた親子ではないのにお互いを思いやる気持ちがやるせない。そして、バルサは故郷で繰り広げられている王宮での陰謀に翻弄される。
上橋さんの守り人シリーズは、短編も入れると10作以上ある。本作は、その2作目(1作目は「精霊の守り人」)。1作目も面白かったが、本作でこのシリーズにはまりシリーズ全作を短期間で読破した。