【ジャンル】エッセイ
【書評】B
【感想】
今から33年前、村上さんが35歳のときの作品。
今の村上さんはノーベル賞候補になったり、イスラエルで政治的な発言をしたりと、硬派なイメージがあるが、あれは周りが作ったイメージだと思う。
例えば、この本の中の「夏について」。タイトルの付け方からぬるい。書き出しも「夏は大好きだ。太陽がガンガン照りつける夏の午後にショートパンツ一枚でロックンロールを聴きながらビールでも飲んでいると、ほんとに幸せだなあと思う。」で始まる。ホント、ぬるい。
今でも村上さんは、こういうのを書きたいんじゃないかなあと思ってしまう。
休日の午後に読むのにちょうどいい感じの本だ。