【読書感想】近藤史恵「スティグマータ」
【ジャンル】スポーツ(自転車レース)
【書評】A
【感想】
この作者の自転車レースものはどれを読んでも面白い。自転車レースに詳しくない人はシリーズ一作目の「サクリファイス」から読み始めることを勧める。自転車レースの世界を丁寧に解説してある上に本屋大賞の2位になってもいるので、好きか嫌いかは別にしても読みやすい。
話を本作に戻すと、主人公のチカは自転車レースの世界に生きるレーサー。ただし、レースで優勝を目指すのではなく、エースの勝利をサポートする役目だ。年齢的には下り坂に差し掛かっているが、自分を必要とするチームのため、自分の来年の契約のために自転車を駆る。ツール・ド・フランスのような華やかな世界に生きるチカだが、会社での自分の立場に重なるようでもあり、物語に引き込まれる。明日からもがんばろうという気力を与えてくれる物語だ。
【読書感想】石川英明「食べ順爆発ダイエット」
【ジャンル】ダイエット
【書評】C
【大まかな内容】
野菜→タンパク質→炭水化物といったように食べ順にこだわる。体重が落ちなくなってきたらドカ食い(爆発)して、レプチンを増やして停滞期を打破する。
【実践結果】
1か月試したところ、3キロ減。本をキッチリ守らずに3週間に1回の爆発日を毎週爆発させていた。食べる順も炭水化物を最後にとるところは外さなかったが、後は柔軟に対応。ただし、炭水化物を食べる量は意識して減らしたし、なるべくクルマを使わずに徒歩や自転車にしていた。体重が落ちにくい年齢ということを考慮すれば、けっこう良い結果だと思う。
【読書感想】堂場瞬一「神の領域」
【ジャンル】司法・刑事・スポーツ(マラソン)
【書評】B
【主な登場人物】
城戸 南(きど みなみ)
神奈川地検の検事。大学の途中までは陸上の長距離選手。40代。妻はニューヨークに単身赴任中で、妻の実家で中学生の娘と暮らす。酒は弱いが飲むのは好き。喫煙家。いつかはまた走る習慣を取り戻したいと思っている。
大沢 直人(おおさわ なおと)
城戸につく事務官。長身のイケメン。服のセンス良し。性格も穏やかで気が回る。
牛島 直弥(うしじま なおや)
神奈川県警捜査一課係長。城戸の高校時代の陸上部の先輩。高校時代の上下関係から城戸はやりにくい。自分の仕事にプライドを持って取り組んでいる。
浅岡 美希(あさおか みき)
城戸の後輩検事。気が強く、訳あって生活を切り詰めている。苦労して司法試験に受かる。