【読書感想】東野圭吾「危険なビーナス」
【ジャンル】ミステリー
【書評】A
【感想】
東野さんの作品を初めて読んだ。読みやすい文体、魅力的な登場人物、そして、読み手が作品にのめり込める仕掛けが随所に張り巡らされている。
話を本作に戻す。動物病院で働く伯朗(はくろう)は、年の離れた異父の弟、明人が失踪したと明人の妻、楓から聞かされ、楓と共に明人の行方を追う。
物語の縦糸は明人の失踪だが、そこに伯朗の両親の死や、伯朗を取り巻く縁者の思惑など、様々な横糸が通され、1枚のカンバスができあがる。そこに描かれていたものは…